小芝風花「台本を読んで涙があふれた」橋田賞受賞に感激 “花の井”熱演への葛藤と覚悟を告白

小芝風花 公式インスタグラムから@fuka_koshiba_official
女優の小芝風花(29)が10日、東京都内で開催された「第34回橋田賞」の授賞式に出席。この1年間、日本のテレビドラマ界を牽引し続けた圧倒的な演技力が評価され、栄えある賞を手にした。
「橋田賞」は、数々の名作を世に送り出した国民的脚本家、故・橋田壽賀子さん(2021年死去、享年95)が創設。日本人の心や人とのふれあいを温かく、そして深く描き出した番組や人物に贈られる、テレビ界において非常に権威のある賞として知られている。
この日、会場の視線を一身に集めたのは小芝の息を呑むような美しいドレス姿だ。輝くようなデコルテがひときわ映える、シックかつ妖艶な黒のロングドレスで登場した小芝。カメラのフラッシュを浴びながらステージに登壇すると、「この度は栄えある賞をいただきまして、誠にありがとうございます」と、上品な笑みを浮かべながら深く一礼した。
今回、小芝の受賞の決め手となったのは、その幅広い役柄を見事に演じ分けた確かな表現力だ。NHK大河ドラマ「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」をはじめ、NHKBSの時代劇「あきない世傳 金と銀2」、さらにはTBS系連続ドラマ「19番目のカルテ」など、時代劇から現代劇まで第一線でフル稼働。そのどれもで視聴者の心を揺さぶる名演を見せつけた。
授賞式のスピーチで特に会場の感動を呼んだのは、大きな話題をさらった大河ドラマ「べらぼう」での裏話だ。同作で小芝は、主演・横浜流星(29)演じる蔦屋重三郎の幼なじみであり、彼の思い人でもある伝説の花魁・花の井という重要な役どころを熱演した。
きらびやかな遊郭の世界で生きる女性の業と純情を体現した小芝だが、その裏には知られざる苦悩があったという。当時の撮影を振り返り、「乗り越えなければいけない試練がたくさんありました」と、胸の内に秘めていた壮絶な葛藤を初めて吐露した。
役に深く感情移入するあまり、プライベートで台本を読んでいる最中でさえも「自然と涙があふれました」と明かす場面も。「どうやったらこのすてきな役を皆さんにお届けできるんだろうと、強い葛藤もありました」と、プレッシャーと闘いながら役と向き合い続けた日々を回顧した。
しかし、その苦闘は決して無駄ではなかった。「時間をかけながらも、こだわったものはしっかり(視聴者の皆様に)届くんだなと学びました」と語るその表情は、役者としての確かな手応えと喜びに満ちた、まさに“万感の表情”だった。
最後に小芝は、真っ直ぐな瞳で前を見据え「これからもこの賞に恥じぬように、ドラマ、そして時代劇にも携わっていきたいです」と力強く表明。日本を代表する実力派女優として、さらなる飛躍を誓うその凛とした姿に、会場からは割れんばかりの温かい拍手が送られた。
役への並々ならぬ愛情と、真摯な姿勢を見せつけた小芝風花。20代最後の年を迎え、大人の魅力と深みを増していく彼女の次なる挑戦から、ますます目が離せない。
