
X1D II 50Cは、最も軽量なデジタル中判カメラであるX1D-50cの特長を引き継ぎ、ほとんどの35mmフルサイズ一眼レフカメラよりも小さい底面積で中判の実力を実感できます。高解像度の5000万画素CMOSセンサー(43.8 x 32.9mm)は35 mmフルサイズセンサーの1.7倍の面積を誇り、大きな画素サイズ(5.3 x 5.3μm)により優れた色調を実現します。優れた16bitの色深度と14ストップのダイナミックレンジにより、シャドウとハイライトの双方でディテールを表現でき、編集時に余裕をもって調整できます。ハッセルブラッドナチュラルカラーソリューション(HNCS)がカメラのシステムに統合されており、人間の目の見え方に近い、優れた階調を表現します。高く評価された前モデルを引き継いで開発されたX1D II 50Cは、ミニマルな北欧デザインと人間工学に基づいたグリップによる扱いやすさを融合しています。この新しいX1D II 50Cは、16bit RAW画像とフルサイズのJPEGを記録でき、驚くべき画質とコンパクトで軽量なデザインを両立します。
X1D II 50Cではエレクトロニクスが大幅に改良され、高解像度の3.6インチ236万ピクセルのタッチディスプレイは、現在のデジタル中判カメラとしては最大の液晶ディスプレイとなります。さらに、高解像度369万ピクセルと高倍率0.87倍の有機EL電子ビューファインダー(EVF)が搭載されており、より大きなファインダー像が得られます。 背面ディスプレイの解像度が前モデルから156%向上し、美しい再生画像で確認できます。
X1D II 50Cのライブビューは、より速いフレームレートと、短いシャッタータイムラグ、フレーム間のブラックアウト時間の短縮、連写速度の向上を実現、さらに起動時間が前モデルからほぼ半分に短縮されています。前モデルの直感的なユーザーインターフェースに基づきながら、電子ビューファインダーで見るときにメニューシステムにアクセスできるようになるなど、さらに改良がなされました。
さらに携帯性を重視したワークフローを実現するため、ハッセルブラッドの編集ツールとして新しくPhocus Mobile 2が誕生しました。カメラとiPad ProまたはiPad Air (2019)をUSB-CやWi-Fiを介して接続し、RAWやフルサイズJPEGをiPadで直接編集できます。
XCD 3,5-4,5/35-75 ―コンパクトズームに単焦点の性能を
今回、Xシステムレンズの9番目としてXCD 3,5-4,5 / 35-75ズームレンズが追加されました。XCDの単焦点レンズと同等の優れた画質を提供するこの標準ズームは、広角から小望遠までの焦点距離をカバーします。インナーフォーカスによりレンズの寸法を一定に保ち、高速なオートフォーカス、さらに全体の重量軽減に寄与しています。広角の風景からポートレートまであらゆるものを撮影するのに理想的なこのレンズは、旅行中に持ち歩く道具の量を最小限に抑えたい一方で画質を犠牲にしたくないフォトグラファーに最適です。 「これは、ハッセルブラッドが開発した中でも非常に優れたレンズです。その性能は当社の主力レンズと匹敵しています。」ハッセルブラッドの光学設計リーダー、Per Nordlundは語ります。他のXCDレンズと同様に、XCD 35-75はレンズシャッターを内蔵しており、68分から1/2000秒のすべてのシャッタースピードでストロボ同調が可能です。