Panasonicが6K24p・4K60pのフルサイズミラーレス「LUMIX S1H」を開発

17kg(イチナナキログラム)

パナソニックは世界で初めて(※1)6K 24p(縦横比3:2)、5.9K 30p(同16:9)、10 bit Cinema4K/4K 60p動画記録に対応したフルサイズイメージセンサー搭載ミラーレス一眼カメラ「LUMIX S1H」を開発した。シネマクオリティの動画性能とミラーレス一眼カメラならではの優れた機動性を有する本開発品を、2019年秋を目処に製品化しグローバル市場に導入予定している。

「LUMIX S1H」は、業務用シネマカメラの開発で培った知見と技術を、今年3月から展開を開始したフルサイズミラーレス一眼カメラ「LUMIX S」シリーズに応用して開発したもので、パナソニックが強みとする信号処理技術と熱処理技術により、圧倒的な機動性を誇るミラーレス一眼カメラにプロフェッショナル動画性能を凝縮。映画制作のニーズに応える画質や性能を実現するとともに、撮影機材の重さや大きさによる制約を軽減し、新たなアングルやスタイルで撮影できるなど、映像表現の可能性を広げる。

「LUMIX S1H」の主な特長は以下の通り。

1. 6K解像度など高画質で多様な映像フォーマットに対応

フルサイズイメージセンサーの有効画素を最大限に活用することで、デジタルカメラとして世界で初めて6K 24p(縦横比3:2)や5.9K 30p(同16:9)動画記録を実現。また、フルサイズのレンズ交換式デジタルカメラとして世界で初めて110 bit Cinema4K/4K 60pに対応するとともに、縦横比4:3のアナモフィック撮影も含めて、1台で多様なフォーマットでの撮影が可能です。豊富な映像情報を基に、より高画質な4K動画の制作や、4K動画の切り出し編集など、プロが求めるハイクオリティな映像制作を実現します。

2. 業務用シネマカメラと同水準の豊かな階調性と広色域を実現

パナソニックのデジタルシネマ用4Kカメラ/レコーダー「VARICAM」と同水準の広ダイナミックレンジで広色域の14+ストップV-Log/V-Gamutに対応。暗部からハイライト部分まできめ細かに描写し、制作者の意図に忠実な色再現や豊かな肌の質感を表現します。さらに、V-Logを搭載する「VARICAM」シリーズやV-Log Lに対応したミラーレス一眼カメラ「LUMIX GH5/GH5S」などで記録した映像と組み合わせて、一貫した絵作りでの映像編集を容易に行うことができます。

3. 時間無制限(※)の動画撮影を実現した高い信頼性

搭載する全ての動画記録モードで、動作保証温度において時間無制限(※1)の撮影が可能で、途中で中断することなく撮影に集中できます。

「LUMIX S1H」は、「Cine Gear EXPO 2019」に参考出展している。

※1 記録時間はバッテリーとメモリーカードの容量に依存。動作保証温度を超えるような場合、本機の保護のため、自動で撮影が停止する場合があります。

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