香取慎吾×赤楚衛二が初共演!東野圭吾「虚ろな十字架」完成報告会で語った作品への思い「息をするのを忘れるほど」

WOWOWの「連続ドラマW 東野圭吾『虚ろな十字架』」の完成報告会が8月31日、WOWOW放送センター(辰巳)で開催され、主演の香取慎吾をはじめ、赤楚衛二、蓮佛美沙子、鈴木杏、瀬々敬久監督が登壇した。本作は9月6日(土)午後10時からWOWOWで放送・配信がスタートする。

原作は、東野圭吾氏が2014年に発表した同名小説。発行部数約76万部を誇るベストセラーで、「少年法」の矛盾に切り込んだ「さまよう刃」から10年を経て、東野氏が「死刑制度」という重い社会的テーマに真正面から向き合った社会派サスペンスだ。

WOWOWと東野氏は、2004年のドラマW「宿命」以来、これまで10作品を映像化してきた。本作では撮影直前まで東野氏とスタッフが一丸となって脚本を練り上げており、両者にとって節目となる作品となっている。

完成報告会では、2026年7月末に亡くなった東野氏へのキャスト陣の思いも語られた。

WOWOW連続ドラマ初主演、そして東野作品初主演となる香取は、ある事件をきっかけに孤独と虚しさを抱えて生きる主人公・中原道正を演じる。東野氏からは生前、「香取さんが中原を演じることで、かつて中原が持っていた“陽”の部分が垣間見えるといい」と期待を寄せられていたという。

その言葉を聞いた香取は、「とてもうれしく思いました」と振り返りつつ、「いつの日か先生にお会いできるのかなと思っていたので、とても残念ですが、先生が喜んでくれるような作品になるよう自分も頑張りました」と、故人への思いを込めて語った。

赤楚は、義理の父が殺人犯となったことで“加害者家族”として苦悩する仁科史也役。学生時代から東野作品を読んでいたという赤楚は、「まさか自分が東野先生の作品に出演させていただけるとは、当時の自分からしたら信じられないくらいうれしいこと」と感慨を明かした。

一方、蓮佛は史也の妻・仁科花恵、鈴木は香取演じる道正の元妻・浜岡小夜子を演じる。東野作品への出演が初めてとなる2人も、作品を通して東野氏の思いに触れたことを明かした。

作品の重さについて香取は、「台本を読んだときに、重くのしかかるものがありました」と告白。現場でもその重さに負けないよう、「背筋を伸ばして立ち向かっていかなければいけなかった」と振り返った。

赤楚も、史也について「“加害者家族”という責任をすべて背負ってしまうキャラクター」と説明。「立っているのが苦しい撮影でした」と、役と向き合った日々を振り返った。

香取と赤楚は今回が初共演。被害者遺族と加害者家族という真逆の立場で対峙する役柄だけに、撮影現場でも深刻なシーンが多く、あまり話す機会がなかったという。

それでも赤楚のクランクアップの日には2人でハグ。香取は「もう少し赤楚くんと話そう」と追いかけたものの、赤楚を乗せた車はすでに走り去っていたという。

「その前にトイレに行っちゃったんですよね。車を見送りながら『トイレ、行かなければよかった!』と思った」と香取がコミカルに語ると、会場は笑いに包まれた。

瀬々監督は2人の芝居について、香取には現場の空気を感じながら役を作る瞬発力があり、赤楚には「ある一瞬に沸点があって、虚構度が一気に上がる」と、それぞれの魅力を絶賛した。

また、鈴木は子役時代以来となる香取との共演についても言及。香取が「何十年ぶりの共演だけど、あのころの思い出があったから、今回の夫婦につながるものがあった」と語ると、鈴木も「隣に慎吾さんがいらっしゃると小さいときの自分に戻ったようになる。すごく頼もしかった」と笑顔を見せた。

会見では作品の重いテーマとは対照的な、キャストの素顔が垣間見える場面も。蓮佛は、赤楚から突然「空気清浄機を間違えて2台買ってしまって、キャンセルできなくて。どうしたらいいと思います?」と相談されたエピソードを披露。香取から「かわいいなぁ」と声をかけられた赤楚は、照れながら「恥ずかしすぎる…」と苦笑いした。

さらに「十字架」にちなみ、現在プライベートで重圧に感じていることを聞かれると、鈴木は長野での薪割り、蓮佛は休日の早起き、赤楚は料理、香取は健康のための階段利用を挙げ、それぞれがユーモアたっぷりに回答した。

最後にキャスト陣は作品の見どころをアピール。

蓮佛は「何をもってして償ったと言えるのか。10人いたら10通りの答えがある」と語り、「一緒に観た人と『どう思った?』と会話したくなるようなドラマ」と紹介。

赤楚も「被害者遺族と加害者家族の問題、罪とどう向き合っていくのか。そして、死刑制度について」と作品の核心に触れながら、「ミステリーとしても面白い作品」と力を込めた。

香取は「ニュースでは10秒で終わる事件も、その先に人生が壊されてしまう人がたくさんいて」と語り、「ニュースを見ているだけではわからないような深い部分がたくさん詰まった作品」とアピール。

さらに「観ているときに息をするのを忘れないようにしてください」と強烈なメッセージを送り、「一人でも多くの方に観ていただけたらうれしいです」と締めくくった。

東野圭吾氏が残した重厚なテーマを、豪華キャストと瀬々敬久監督が映像化した「虚ろな十字架」。単なるミステリーにとどまらず、「罪」「償い」「家族」「死刑制度」を通して、見る者自身に問いを投げかける作品となりそうだ。


【番組概要】

連続ドラマW 東野圭吾「虚ろな⼗字架」

9⽉6⽇(⽇)午後10:00より、WOWOW・WOWOWオンデマンドにて放送・配信スタート(全4話)※第1話無料放送・配信

<スタッフ・キャスト>

出演:⾹取慎吾

⾚楚衛⼆

蓮佛美沙⼦花瀬琴⾳⼭中崇⽥中要次

宇崎⻯童杉本哲太ピエール瀧 / 鈴⽊杏

原作:東野圭吾『虚ろな⼗字架』(光⽂社⽂庫刊)

監督:瀬々敬久脚本:杉原憲明⾳楽:安川午朗

企画・プロデュース:松本太⼀下⽥淳⾏プロデューサー:熊⾕悠

アソシエイトプロデューサー:樋浦悠真

制作プロダクション:ツインズジャパン

製作著作:WOWOW

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